2008年6月29日日曜日

膵液瘻

膵液瘻(膵液漏)は膵臓の手術において最も注意を要する合併症の一つです。膵臓の機能の一つとして、膵液という消化液を分泌しています。膵液は膵臓の細胞で作られ、川に水が集まるように、主膵管という膵臓の中央を走る管に集められ、十二指腸に分泌されます。十二指腸で膵液は食物と混ざり、食物の消化の一翼を担い、小腸に運ばれて栄養分が吸収されるのです。膵臓を切除すると、その切離面から膵液が漏れる可能性があります。膵液は消化液の中でも最も消化力が強いとされており、これが小腸の中ではなくてお腹の中に漏れて活性化されると、自分自身の組織を消化します。そして血管が消化されると、出血を生じて死と直結する恐れがあります。膵臓の手術直後は切離面など多少の膵液が漏れることはありますが、多くは手術の工夫などで1週内になくなります。しかし長期間続いたり、多量の膵液がもれて、消化液などで膵液が活性化すると周囲の組織の消化がすすみ出血などが生じます。よって膵臓を切る方法や、膵管と小腸を縫合する技術が非常に大切なのです。これにはいろんな施設が様々な工夫をしています。

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